お得なクレジットカードと銀行のブログ: 広がるか? 三井住友カードが非接触IC決済の「Visaのタッチ決済」に対応したプロパーカードの発行を開始
2019年3月22日金曜日

広がるか? 三井住友カードが非接触IC決済の「Visaのタッチ決済」に対応したプロパーカードの発行を開始

Visaのタッチ決済

PayPay、LINE Pay、ドコモのd払いに続いて、楽天ペイも2019年3月25日(月)から20%還元のキャンペーンを開始します。

それほどまでにキャッシュレス決済が大盛り上がりを見せていますが、2019年3月1日からクレジットカード大手の三井住友カード株式会社は、非接触IC決済の「Visaのタッチ決済」に対応したカードの発行を開始しました。

三井住友カード公式サイト

Visaのタッチ決済とは?


お店の読み取り装置に非接触対応のVisaカードをタッチさせることで支払いができます。使い方は楽天Edy、iD、QUICPayと同様と考えれば分かりやすいですね。

使い方は簡単。店員さんに「Visaタッチで支払います。」と伝えて、読み取り装置にカードをタッチさせるだけです。

Visaのタッチ決済を使えば、現金いらずで面倒なサインや暗証番号の入力なしで素早く支払いができます。

※決済が一定金額を越える場合はサインまたは暗証番号の入力が必要になります。

非接触対応のVisaカードとは?

非接触対応のVisaカードの券面にはリップルマークがついています。リップル (英語: ripple)は日本語でいうと「さざ波」で、リップルマークは「さざ波」によって付けられる「波あと」、「漣紋(れんもん)」を意味します。

Visaのタッチ決済は 当初 Visa payWave と呼ばれていました。英語のWaveは波の意味ですから、このネーミングはうなずけますね。リップルマーク付きの三井住友カード


Visaのタッチ決済が使えるお店は?

VIsaのタッチ決済は世界ではかなり普及しており、日本でもローソン、マクドナルド、メガネストアー、TSUTAYAなどで利用できます。

イオンは2019 年 3 月から 2020 年 3 月にかけて、全国のスーパーマーケット、ドラッグストアなどイオングループ各店約 10 万台のレジに Visa のタッチ決済が可能な決済端末を順次導入することを発表しています。2020年の東京オリンピックで外国人の訪日客が増えることを見越した対応ですね。

Visaのタッチ決済が利用できるお店の表示
上記の表示がされているお店でVisaのタッチ決済を利用できます。

Visaのタッチ決済に対応している三井住友カードは?


2019年3月現在、下記のプロパーカードがVisaのタッチ決済に対応してます。


三井住友カードが発行する提携Visaカードも、2019年3月以降、新規・再製・再発行・更新・切替のタイミングで順次搭載をするようです。
また、Mastercardブランドのクレジットカードへの非接触IC決済(Mastercard contactless)の搭載は準備中とのことです。

Visaのタッチ決済は今後広がるのか?


日本政府は、海外からの訪日客の拡大と、キャッシュレス決済の普及を図っています。

世界で普及しているVisaのタッチ決済は日本でも順調に広がって行くでしょうか?

Visaのタッチ決済と同様の非接触IC決済は 楽天Edy、iD、QUICPayなどがすでにあります。

また、PayPay、LINE Pay、楽天ペイなどのQR・バーコード決済は、利用者にとって非常に魅力的なポイント還元策を打ち出しています。

このような状況ですから、何か大きなメリットがないとVisaのタッチ決済の普及はなかなか進まないのではないかと思います。

ではどうなれば良いのか?
私は、普及させるための一番のカギは、やはり強力なポイント還元キャンペーンだと思います。

全く無名だったPaypayが、「100億円あげちゃうキャンペーン 第一弾」で一気に利用者を増やし、知名度を上げたのは周知の通りです。

Apple Payについてもクレジットカード会社の思い切ったポイント還元キャンペーンが普及を後押ししたことは間違いないと思います。

Visaのタッチ決済が優位性があるとしたら、海外からの訪日客の利用でしょう。海外で日常的にVisaのタッチ決済を利用している人なら、同じカードで非接触決済が行えるのは便利だと思います。

とはいえ、PayPayはアリババのAlipayと、LINE Payは中国テンセントのWeChatPayと提携しています。

AlipayとWeChatPayは、それぞれ数億人の利用者がいて中国で日常的な決済手段として使われています。

Visaのタッチ決済が、海外からのインバウンド客向けの専売特許というわけではないのでここだけに頼るわけにはいきません。

繰り返しになりますが、Visaのタッチ決済を普及させるなら、やはり思い切ったポイント還元キャンペーンがキーになると思います。

三井住友カードが2018年10月から2019年1月にかけて実施した「いまならコンビニで半額!!キャンペーン」はナイスでした。

キャッシュバック上限は5,000円という制約はありましたが、半額というのは利用者を振り向かせるインパクトがあったと思います。

PayPay、LINE Pay、ドコモのd払い、楽天ペイがこぞって20%還元キャンペーンを実施し、20%還元がトレンドになっていますから、Visaのタッチ決済もそれに近いポイント還元施策を打ち出せば一気に普及度が増すと思います。

今後の施策に期待したいと思います。